バッキンガム宮殿所蔵、19世紀のフランスで作られたBoulle Marquetry Cabinetを修復しました。状態が悪かったので長い間倉庫に保管されていたものです。

かなり状態が悪く表面の装飾の剥離と紛失、そして下地木材の割れも見られました。全ての浮いた装飾を外しクリーニングし紛失箇所を昔と同じ方法で作成、下地の我の修復、膠を使い接着し磨き上げる作業です。メインは正面のドアの装飾ですが真鍮装飾のクリーニング、サイドの化粧材の貼りなおし、内側の修復などほぼ全ての面の大掛かりな修復プロジェクトでした。

今はおそらくバッキンガム宮殿に戻り使用されていると思います。